京都からの転校生




その瞬間


東堂さんの瞳から


大粒の涙が溢れた


まるでダムが決壊したように








「…これ……って………」


「うん…下手くそで
ごめんな…こういう事
慣れてなくてさ

あっ一応家でも母親に
教わって練習してきたから
大丈夫だと思う…け…ど…」



突然東堂さんは
居間を飛び出し
和室に駆け込んだ