京都からの転校生



先公が机に背を向けてやがる


俺が昨日五歳の弟に必死に
土下座して分けてもらった
折り紙で作った輪っかに
背を向けてやがる


「純、わめき散らして
いいですか」


「涼待て、早まるな」


そう言われ、ぐっと感情を抑え
もう一度先公を見直した


…あれ?なんか先公
穏やかな表情じゃねぇか?


純も同時に同じ事を
思ったらしく

二人でさらに体を
乗り出してみた


これが始まりの合図だった
なんて誰が予想しただろう