「僕の名前は皐月涼と
いいます

で、何してたの?」


「今から家帰んねん!
一緒に帰ろ!」


お人好しな俺は
小さな桃ちゃんの手を握った


いつも一人で歩く道を
桃ちゃんの歩幅に合わせて
ゆっくり歩いた



川がキラキラ光を
反射している


空がグラデーションに
色を塗り始めた



これはこれで
なんだかいいな