京都からの転校生



桃様のご帰宅だ


東堂さんは俺には目もくれず
玄関へ駆けていった


彼女たちの会話を
俺は背で聞く


「いっぱい遊んできたん~?」


「うん!めっちゃお腹すいた!
ご飯は?」


「ごめんごめん!
まだ作ってへんね~ん
はよ作るわな!」


「ゆっくりしていいで!
桃、まんまんちゃしとくし!」