「…っはぁ…はぁ…

はい…コレ」


「え……………」


「君のだろ」


彼女の頬が赤く染まる

こんな表情もするんだ


「ありがとう……

わざわざ走って
追いかけて…?」


「まぁ…まぁな」


髪飾りを手渡し
彼女は感動で震える手で
髪につけなおした


今周りの人は
まさに青春の光景を
目の当たりにしているのだろう