「母の料理を食べれへんく
なってから、

あたしは母が作ってくれた
最後の料理を何回も何回も
自分で作った


でも全然おいしく
ないねん………っ


何があかんねんろ…って
いっぱい考えた

材料も調味料の分量も
母と同じはずやのに…


こうやって母の味が
どんどん消えるのが恐かった


もう忘れろって
言われているみたいで