3年前･･･



「亜美、雑誌のオーディション受けるね！華恵、応援してね！」

と幼なじみの亜美に突然、言われ

「すごいね！亜美、頑張ってね！」


純粋に応援する気持ち以外なにも生まれなかった、あたし･･･



トゥルルルルル♪♪


ピッ！


「はい。もしもし。」


「カエーーー！亜美、受かったよ！！」



「ウソッ！！ホントに！？おめでとーーー！！すごいね！！亜美、ずっと、ずっと応援してるからね！！」




雑誌発売日！！


あたしは亜美が載ってる雑誌を見る事をずっと楽しみに待ってたから、この日が来る事が待ちどおしくて仕方がなくって！！



ワクワクしながら本屋に駆け込んで、急いで本を買って、急いで家に帰った。



雑誌を開くと、すぐに笑顔な亜美が見つかった。



自分が載っている訳でもないのに、なんだか誇らしく自慢したくなってきた！



黙っていられなくて、家族みんなに何度も同じ事を話した。




「おはよぉ！」



「亜美、おはよ！雑誌、見たよ！すごいねっ！可愛く写ってたじゃん！」



「そんなことないよ。」



亜美は照れながらも幸せそうに答えた。



「雑誌の撮影ってどんなカンジだった？モデルさん達に会えた？楽しかった？」


「ぷっ！そんなにたくさん質問しないでよ！」



吹き出すように笑って、そう言った亜美がなんだか遠い存在になってしまったようで悲しく感じたけど無理に笑顔を作って



「だってぇ、気になるんだもん！ﾜﾗ」



そんなふうにあたしの中にいるもう1人のあたしがそう答えてた。



「そんなに気になるなら、次の撮影に見学しに来る！？」



ふと亜美から出た気まぐれの一言があたしの胸をハズませた。