そんなアタシに
興味を抱いたのか


通っている高校の先輩が
告白をしてきた。



"好きだ"という言葉も
もちろん先輩にも
興味なんかなかった。



まず、こんなアタシに
好意を抱くなんて
物好きだと
逆に呆れていた。





「アタシ、興味ないから。
すみません」





そう言って教室に
戻ろうとしたが…


まさにお決まりの
面倒なパターンだ。


掴まれた手を振り返り
先輩を見上げた。




「…本気なんだよ。
付き合ってくれ」

先輩はジリジリと
近寄ってくる。




面倒なのは大嫌い。


振ったら、
つきまとうタイプだと
感じた。




だからアタシは
付き合って冷められるのを
待っていようと


「いいですよ」と台詞を
読むように
サラッと返事した。