携帯を手に取り
すぐさまママに電話した。



――プルルルッ…――



お願い出てっ…







『もしもし!華?
どこにいるの?』



ママの声を聞いて
無性にホッと
してしまった。


「ママ…アタシ、彼氏に
監禁され…たの…」



『監禁…、?どこなの?
家は…』



アタシゎ窓から少し
顔を覗かせた。



「え、えっとぉ
○○○町のコンビニの
前の白い10階建ての
マンション…」



『部屋は…?』





「確か、502…早く、」



―――バサッ―――


何かが落ちる音がして
振り返ると
怖い顔をした先輩が
立っていた。



床にはコンビニの袋から
飛び出た



お弁当やおかしが
散らばっていた。




「……華…、どうして」



先輩はまたアタシを
押し倒した。




「嫌…、嫌だっ!」



『華?どうしたの?華』


携帯から
ママの声がする…