「忍に口止めされてたの。琴には言わないでくれって」 お母さんは静かに喋りだす。 「忍と琴は昔から仲が良くてね。お互いずっとベッタリだった…」 …でも、ある日 パッタリと喋らなくなって、 忍に聞いても なにもないから の一点張りで、 なのに琴には聞くなって言うし、 大学のことも一切口外禁止。 あんだけ琴にベッタリだった忍が 隠し事なんて… きっと何か考えてるんだって思ったから 黙ってたの。ごめんね。 お母さんは、そう言って 私の手を優しく握った。