『ココ・・・教えて?』 って言うのは、 ホントに分からない ってゆうのもあるけれど、 今すぐ会いたかった口実。 壁をはさんだ向こう側が 私の部屋。 近いようで遠いもどかしい距離。 同じ家に住んでいても ずっと傍に居るわけじゃない。 だから、寂しくなる。 「いいよ、おいで。」 そう言うと忍は にこやかに手を招いた。