私と彼が嘘をつく理由


「失礼しました」

保健室を出ると
二人で話し為に屋上へ向かった。

静かに、なおかつ
先生に見つからないように
すばやく歩く。


「あー、いい天気!雲ひとつないよ!」

みゆうは空を見上げて
そう笑顔で言った。

「あのね。」

そう私が切り出すと、
みゆうは私に顔を向けて
「うん」と答えた。