「ふーっ、スカッとしたわ」

ご機嫌の体で戻ってくる乙。

魚男子とエンリィは、すっかりゲンナリしているが。

元気がいいのは、りきである。

「さぁ乙先輩!報酬!金銀財宝!」

「ふむ、そうじゃの」

乙は懐から小切手を取り出す。

てか女子高生が小切手って。

「ここに好きな額を書くとよい。ドルか?ペソか?ユーロか?フランか?好きな単位で口座に振り込んでやるぞ?」

「円でお願いしますっっっ!」

りき、あっという間に騎馬戦長者。