天神学園高等部の奇怪な面々32

これ以上体当たりさせられるのは敵わない。

「面倒です!要するに他の騎馬を潰せばいいんでしょうっ?」

エンリィは声を上げる。

「中級レベルの力を得た僕の能力を見せてやるですよ!出でよ!我が下僕ども!」

彼が叫んだ瞬間、何もない空間にポッカリ穴が開き、そこから次々と蝙蝠の群れが現れる!

「うわっ!蝙蝠っ!」

「キモイ!こっちくんな!」

「いててててっ!髪の毛に纏わり付く!」

あっという間にパニックになる他のチーム。

「この僕の慈悲で、吸血蝙蝠を召喚するのだけは勘弁してあげたですよ、血を吸われたりはしないから安心するがいいです」