そして今、また同じ視線を感じてる。


大好きなお弁当の時間。
豚肉アスパラ巻き、甘辛の卵焼き、鮭ご飯。箸休めのべったらづけをポリポリ食べてる時だった。

確かに、ちょっとお弁当に集中し過ぎていたかもだけど。


美味しかったんだかれしょうがないじゃない!


いや、待てよ。

もしかしてご飯粒がほっぺに付いてるとかかしら?


「ねぇ、ミユ、わたしの顔、何か付いてる?」


不安になってお弁当仲間の美優に聞いた。


「ないよぉ~、それにしてもマユは美味しそうに食べるねぇ」

「なんか、タカハシがガンミなんですけど」

「おべんと分けて欲しいんじゃない?」と、美優が真面目な顔で言った。


マジか?!


そうか、あいつがわたしに送っていたのは、お弁当分けて欲しいオーラだったのか?!