お父さんが初めて口を開いて出した言葉は、あまりにも残酷だった。 「お願いします!」 「ダメだ!」 「ちょっと、お父さん。この子たちは一生懸命に考えた結果なのよ」 「お前は黙ってろ。…お前ら、まだ18だろ?これから、どうやって生活していくんだ?子供が生まれてからも大変なんだぞ」 「わかってます!俺は大学をやめて働きます!」 「…拓哉?」 私も大学を止めるなんて聞いてないからビックリした。 「俺、夏希さんを幸せにする自信があります!」 「…今日は帰ってくれ」