「お母さーん!」 「あれ?夏希どうしたの?」 「大事な話があって…」 「そちらの方は?」 お母さんは拓哉を指差して聞いてきた。 「こ、小日山夏希さんとお付き合いさせてもらっている中谷拓哉です!」 拓哉は慌てて自己紹介をした。 「お母さん!お父さんいる?」 「うん。上がりなさい」 私達は家に上がって、リビングのソファーに座った。 拓哉を見てみると、緊張しているのか固まっていた。 「…拓哉?」 「ん?」 「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」