「ほら、これかけてろ」 「なんで毛布?」 「体冷やしたら大変だろ!」 「うん。ありがとう」 「じゃあ、行くぞ」 俺たちは近くのベビー用品店に行った。 「うわー!可愛いー」 店に入るなり、ちょこまかと動き回る夏希。 まったく…。 「夏希ー。あんまり騒ぐなよ」 「拓哉ー!来て!」 聞いてねーし。 「なに?」 「どっちがいいかな?」 夏希が手に持っているのは、よだれ掛け。