「嘘だよー、バーカ!」



私は拓哉にそう言ってリビングに行った。



全く、本当に単純なんだから。



「おい!夏希!」



「なーに?」



「なに?じゃねーよ!マジで心配しただろ!」



「拓哉が悪いんじゃん」



「はぁ?」



「だって呼んでも起きないんだもん。抜け出そうとお腹が邪魔で抜け出せなかったし」



「だからって…」



「だって、今日はこの子たちの服とか買いに行くんでしょ?なら、早く起きて仕度しなきゃ!」



「…もういいよ」



拓哉もしぶしぶ準備を始めた。