─────────1ヶ月後
今は12月。
夏希の家の前で、お義父さんを待っていると、雪が降ってきた。
「初雪か…」
しばらくすると、お義父さんが歩いてきた。
「あの!」
「お前、ずっと外で待ってたのか?」
「はい!」
「寒かっただろう?こんなに冷たくなって」
「大丈夫です!こんなのどうってことないです!」
俺がそう言うと、少しお義父さんが微笑んだ。
「おい、夏希を…頼んだぞ」
「それって…」
「何回も言わせるな」
「ありがとうございます!」
お義父さんは俺の肩をポンっと叩いてから、家に入っていった。
うれしかった。
夏希とやっと一緒になれる。
俺は夏希の部屋のほうに行った。

