(続)それでも大好きなんです




「夏希、いくぞ!」



「今、行く!」



私たちは今まで住み慣れたアパートを離れた。



「パパ、まだー?」



「もうちょっと」



「あと、どれくらい?」



空と大地は楽しみなのか、拓也にずっといつ着くのか質問していた。



「まーだー?」



「お!あの家!」



拓也が指差した先には、すごく大きな家。



「わぁー!すごい!」



「だろ!」



あんな大きい家に住むことになるなんて想像もつかなかった。


家について入ってみると、すごく広々とした家だった。


二階に上がると部屋が3つあった。



「ここ、私の部屋!」



「ここ、俺!」