「ねぇ、だいち!」
「しかたねぇーな」
大地は空にアイスをあげた。
「おいしー!だいち、ありがとう!」
「おぅ」
なんか、大地ってつくづく拓哉に似てるって思う。
「空にもアイス買ってあげようか?」
「いい!そら、だいちからもらうから!」
「もうあげないぞ!」
「だいち、おにいちゃんなくせにー」
そう、2人は双子だけど、先に産まれてきたのは大地。
だから、空は大地にお願いするときは、いっつもお兄ちゃんっていう。
そう言うと、大地はすぐに空に甘くなる。
何でか知らないけど。
「そらねー、こうたより、だいちがすき!」
「えっ!?」
私と拓哉の声がハモった。

