「もしもし」 「なに電源切ってんの?」 「電池が切れただけだから」 「ふーん。これから、拓哉に会いに行こうかなー」 「勝手にすれば?」 私の意外な反応にビックリしたらしく、しばらく沈黙が続いた。 「なら、奪っちゃうよ?」 「あなたには無理よ。拓哉は私しか愛していない。もういいかげんにして」 私はそう言って電話を切ろうとした。 「ねぇ、空ちゃんと大地くん可愛いね」 「ちょっと、あの子たちに何する気!?」 「2人とも可愛いね。今公園で遊んでるよ」