「嘘じゃないよー。毎日仕事場でキスとかも当たり前だし。職場だと燃えません?誰かに見られてないか、いつもドキドキでー」
違う、絶対に違う!
「早く別れてもらえます?拓哉困ってたから」
私はもう嫌になって電話を切った。
すると、また鳴る携帯。
私は電源を切った。
一人になりたかった。
私はそのまま近くのカフェに行った。
落ち着かなきゃ。
私がムキになってどうするの?
相手の思うつぼじゃない。
私は絶対に負けない!
私は覚悟を決めて、携帯の電源をつけると、何十通ものメールが来ていた。
ほとんど、あの女。
だけど、拓哉からもきていた。
拓哉にメールを返そうとしたら、またあの女から電話がきた。

