(続)それでも大好きなんです




「そーなんですよ!分かってくれます!?」



私は嬉しくて、つい三浦さんの手を握ってしまった。



「……おい」



声がしたほうを見ると、すごい険悪な顔をした拓哉がいた。



「なんで、手握ってんの?」



「いやー、違うの」



「ふーん」



もう!私って本当にバカ!



「こうたは、そらとけっこんするの!」



「え?」



「空は優樹が好きなんじゃないの!?」



「ゆうきより、こうたがすき!」



「ダメだ!光太なんかに、大事な娘をやれるか!」



「拓哉、本気にするなよ。まだ子どもだぞ?」