「家族がどうなってもいいんですか?」 いきなり低い声で呟いた。 「は?」 「中谷夏希、中谷空、中谷大地。どうなってもいいんですか?」 「お前、なんで知ってんだよ!」 「私の言うこと聞かないと、どうにかなっちゃいますよ?」 なんかこいつ、莉子みてー。 「勝手にすれば?」 「え?」 「お前なんかに、俺らの生活は壊させない。俺があいつらを守る」