(続)それでも大好きなんです



俺は近くのイスに座って、お守りを握って生まれてくるのを待った。




────────1時間後



中から赤ちゃんの泣いている声が聞こえた。



「生まれましたよ!男の子と女の子!」



俺は急いで中に入った。



中に入ると夏希と赤ちゃんがいた。



「拓哉、生まれたよ!」



「よく頑張ったな!」



俺は夏希に抱きついた。



「本当だよ。めっちゃ痛かったんだから」



「おつかれ」



「うん。かわいいでしょ?」



夏希が指差した先には、赤ちゃんがいた。