すごい汗かいてる。 俺はタオルをぬらしてきて汗をふいたり、夏希の背中をさすってやったり、先生が来るまで看病していた。 すると、 「そろそろ行きましょうか」 女の看護婦さんが夏希を分娩室に運んだ。 「旦那さんも来ますか?」 「いえ、待ってます。好きな女が苦しんでいる姿なんて見ていられないので」 「きっと元気な子が生まれてきますよ」 「お願いします」