「お迎えに上がりました、陽季様」

うわー、職員室前にいると思わなかったよ、坂井。俺は、主の美鈴ちゃんでもないから。

「美鈴ちゃんの執事さん、なぜ俺を?」

「はい、これから陽季様には、私と御一緒に仁科家に向かってもらいます。多分、陽季様の携帯に専属の執事から、連絡入ってるからと思います。」

俺はすかさずスマホを取り出して目を開いた。内容は、驚くものだったが、俺の選択肢が、Yesorはいしか残っていなかった。

「坂井さん、ダッシュで仁科家へお願いします。」

「かしこまりました。」

車に乗り込んだ、俺は執事に

「緊急事態って?」とだけ送った。

~陽季sideend~