｢もしもし｣

｢冬樹、お前今どこにいるんだ!!｣

なんかめんどくせーな。と、心の中で冬樹は思いつつも、耳をすませようとした。

「おい、聞いてるのか!!この大変なときに、冬樹と言う奴は。」

「わりぃ・・・で、なんだよ。」

｢はぁ・・・お前、言葉遣いしっかりしろよ。でだ、すぐに戻ってこい!!いいな!!ついでに東宮の坊ちゃんも連れてこい!!絶対にだ!!｣

最初の、聞いてなかったのが悪いのか電話の相手は、怒っているように感じる。
はたまた、内容を聞く限り､慌ててるようにも感じるのだ。

｢とりあえず陽季様でも、迎えに行きますかね。って、なんで俺が行くんだよ、あいつにも執事いるじゃん!!｣