自分の部屋に戻った美鈴は、勢いよくベッドに身体しずめた。

『はぁー、やっぱり謎が多いわね。』
美鈴の言う謎は、執事の坂井 冬樹のことである。知らない事がたくさんある。

『坂井、そこにいるのでしょ?』

「おりますが、いったいなんのご用でしょうか。」


彰人がいいかけた話を、遮った。

それが一番気になっている。