その言葉を聞き、両親はただ、笑みを浮かべるだけで何も言わない。

美鈴の言葉に驚いたのか、安心したのか
それは美鈴や執事の坂井には、わかることではない。

そんな中、リビングに
先輩執事である木之本 悠(ユウ)と、彼女の専属執事としてやって来た、坂井 冬樹の二人がなにやら話ながらリビングにやって来た。

「冬樹、いいな、くれぐれも仕事中は兄さんなんて呼ぶなよ。」

「わかったよ、悠兄。でも、血縁関係あるのに木之本さんって、堅苦しいよ」