そう彼だ。

あの時お互いに、名前も名乗らなかった。なのに、彼は、美鈴の名前を最初から知っていた。


今こうして再会するまで、恐怖も感じとっていた人だ。



そんな彼が今新人執事として、美鈴の専属執事として、目の前にいる。


『あなたは…。』