「この度は、お誕生日おめでとうございます。」 「陽季くん、ありがとう。」 いまだに陽季は、美鈴の前でずっと跪いていた。 「陽季くん、そろそろ会場に行きましょうよ。」 「はい、そうですね。ではお手をどうぞ。」 「ええ。今日は引き受けてくれてありがとう。」 そう言い美鈴は、陽季に笑顔を見せながら陽季の手に手を置いた。