鉄格子がついていたが光が入るようになった。日の光で眠りから覚める事が出来…軟禁生活も楽になった。

 今日の自室でのリハビリが終わる。


「だいぶ良くなったね。これならすぐに歩けるようになるよ。」


「ありがとうございます。」


 リハビリの先生とも打ち解けていた。


「そうだ。先生は、西森さんの知り合いですか?」


 少ない情報の中で暮らす紫乃にとって外部者のリハビリの医師と看護師だけが情報を得る唯一のツールだった。