「それでは、また。」


 翔は、見送る。


「翔さま、社長室に明奈さんがお見えです。」


 入れ替わりに入って来た秘書に言われ応接室を足早に出て行く。


「フッ、子ども…ですね。」


 秘書は、笑う。

 足早に社長室に向かった翔は、勢いよくドアを開けて中に入る。


「明奈!」


 抱きしめて唇を貪る。


「ん゛、」


 驚きながらも行為を受け入れる。


「ちょっと、どうしたのよ。」


 唇をようやく放されてひと息つき問いただす。


「悪い。」