担当看護師は、点滴を代え退室する。 「やっと……来たな、紫乃。」 優しく額にキスを送って笑う。 》 》 「父さん!!」 「落ち着きなさい、将大。」 血相を変える息子に優しく声をかけた。 「落ち着いてなんていられないよ!僕が婚約者だろう!!」 若い息子にとって納得のいかない出来事に穏やかでは居られないようだ。 「しかしな、後見人とはな…親に代わって未成年者をみると言う事だ。」 手紙を持ち穏やかに話しかける。