「西森さま。大久保さまは、まだ退院出来る体力がありません。ご両親の事も昨日知ったのです。」 院長は、なかなか首を縦に振らず渋っていた。 「こんな危ない病院に長いさせると?」 悪魔のように囁き院長の心を揺さぶる。 「解り…ました。ですが、うちの病院から看護師とリハビリの理学療法士を派遣させて下さい。」 「構いませんよ。」 悪魔の提案に返事をしてしまう…院長だった。 えに満足して帰って行く。 《 《 目覚めると朝だった。