「婚約者…だからな。どこまで許されるんだ?」


「…許さない。」


 唇を震わせて言う。


「でも…紫乃は、独り。誰も助けには、来ないよ。」


 唇を放してからも言葉で縛る。


「いやっ。」


 上手く動かない身体では、太刀打ち出来ない。
 黙っているとゆっくりと太ももに滑って来た手に寒気が走る。


「君は、孤児(みなしご)。後ろ盾のない、か弱い少女。」


 優しく話し再び唇を犯し秘部にまで指を這わせる。


「やめ、て…お願いっ。」