「そうか。」


 あまり将大は、納得していないようだった。


「そうだ、書類持って来た。」


 将大は、訪れた目的を思い出しベッドテーブルを出すとクリアファイルを出して置いた。


「…コレは?」


「うちに来る為の書類。目を通して必要事項を書いて署名してくれる?」


「うん、後で読んでおくね。」


 答えてため息をつく。


「疲れたか?」


「うん…少し。寝ても…いい?」


 少しの時間が体力のない今の紫乃には、何時間にも感じる。