「少し眠って。」 将大に促されゆっくりまぶたを閉じる。身体の疲労はすぐにやって来て眠りに堕ちた。 》 》 深い深い…眠りからゆっくりと目覚める。 食事の取れない身体の為に腕には相変わらずの点滴の管が見えた。 どうやらあのまま眠り次の朝を迎えてしまったようだ。もちろん婚約者の市村 将大は、もう居なかった。 「おはようございます、紫乃さま。」 声をかけられ目を向けると見知らぬ清潔感溢れる男が病室のドア前に立っていた。