†侵愛†~そっと貴方の毒牙にかけて~

  

「大久保 紫乃…か。」


 青年は、嗤いまだ見ぬ少女を思う。


 《 《 


「大久保さん、おはようございます。先生からお話しの前に検診をさせて下さいね。」


「はい。」


 朝から検診を受け長く横になっていた身体は、すぐに疲れを見せた。

 医師の話しを聞く前に一般病棟に移り眠りに落ちてしまった。

 》 

「…紫乃、可哀想に。」



 少年は、愛おしそうに健やかに眠る少女の髪を撫でる。


「将大(まさひろ)、頑張ってね。」