†侵愛†~そっと貴方の毒牙にかけて~

  

「お任せを。」


 会場は、盛り上がっていた。


 》 》 


「大久保さん。」


 揺り起こされて目を覚ます。


「明日になったら先生からお話しがありますから。それまでは、安静になさって下さい。」


 看護師は、下がって行った。
 窓のないカーテンで仕切られたベッドには、情報を得られる物はなく看護師の言う事を聞くしかない。

 うつらうつらとし始めたのは、夕刻くらいだった。
 何やら周りが騒がしくなっているようだ。