私たちは映画を見に行った。



潤君を見たのは、映画の券を買っているとき。



私たち2人の前に並んでいた。



横にいるのは1人の女子。



「彼女なのかな・・・」



「そうだよね・・・」



私はあきらめたつもりだったのに、


潤君を見ると、ドキッとした。



横に彼女がいて、すごく悲しかった。



やっぱり、あきらめられないのかな・・・。



「大丈夫!そんなすぐには無理だよ。
 きっといつかはあきらめられるよ!」



奈乃は私のことを察してくれた。



「奈乃、ありがとう」