びっくりして目を開けるとそこには、
いかにも不機嫌そうな目黒くんの姿があった。

       
「.......目黒くん?」

どうしたの、と聞こうとしたが

「來夢も來夢だ」

遮られ、
私の手首を掴んで教室を飛び出した。

       
       
一方教室に一人残された白石くんが”チッ”と

舌打ちをしていたのは知る由もない