♥鈍感男子の攻略法♥




「おはよ」

機嫌はだいぶ悪いが
挨拶ぐらいはしてやるか。


「うん、おはよ。
 そうじゃなくてなんか迎えが来てるよ
 ねーちゃんに」


ふーんそうかそうか
迎えがねぇーってはッ?

「なんで?」


「しらねーよ
 なんか、メガネ掛けてて
 特にパッとしないような
 カッコイイともいえないような男だった」


來智のこの一言で
一気に眠気が覚めた。


「それって
 涼くん?」