その日の帰り道、
初めて2人で家路に着いた。


ぎこちなかったけど
手も繋いだ。

初めて繋いだ涼くんの手は
とても温かかった。


「あ、ここ」


私のこの一言で
繋がれていた手も離れ離れになって
また、以前のような
冷たい風に手が触れる。