「そうなんかーー。お2人とも忙しいんだな」 山口くんは少し寂しそうな顔をした。 ほんと、人懐っこいな。この人。 「じゃあ、俺と2人だけど、菜樹いい??」 「…し、しかたないでしょ!」 また、菜樹ちゃんは… 「じゃあ、10時に駅前のカフェでな」 「う、うん」 キーンコーンカーンコーン♪ あ…予鈴なっちゃった。 その後は特に橘くんと喋ることはなかった。