隣のキミ





ドキッ



「…え?」


橘くん…


「う、うん!!やったよ!」


「見せてくんない??」


「あ!!ど、どうぞ!どうぞ!!」


あたしは、数学の宿題をしたノートを橘くんに渡した。


「…サンキュ」



…ぐはっ!!


めちゃくちゃ緊張した!!!!


…でも、なんであたしなんかに、宿題を??





あぁ、そうか。


これは、きっと橘くんなりに、気を遣ったんだろう。




じゃなかったら、あたしなんかに話掛けたりしないよね。