「じゃ、行きますか」
4人で、電車の中へと入った。
あれ、案外人少ないな…。
…まぁ、ここは田舎だからか。高校の数も少ないし、ほとんどのサラリーマンも自分の車を持ってるし。
あたし達は並んでイスに座った。
山口くん、菜樹ちゃん、あたし、ハルくん。
そのとき、暖かいものに左手を包まれた。
左隣を見ると、ニヤリと笑ったハルくんと目があった。
ハルくんは「シーッ」と口の前で人差し指を立てた。
なんだろう、この秘密の感じ…。
ただ手を繋いでいるだけなのに、イケないことをしているような…。
てか、眠い…。